グランツーリスモシリーズの最新作「グランツーリスモSPORT」が、2016年11月15日にPlayStation4(以下、PS4)にて発売されることが発表された。
2013年5月にPlayStation3にて発売されたグランツーリスモ6以来のシリーズ作品で、PS4では初のシリーズタイトルとなる。
実写と判別が難しいほどの美麗なゲーム画面
グランツーリスモシリーズは、毎回新しく発表されるたびにそのハードウェアでのポテンシャルを最大限に引き出す程のビジュアルで、見る人を驚かせ、今回のグランツーリスモSPORTもPS4での開発ということで、非常に期待がされていた。
今回の発表にあわせてゲームプレイトレーラーも公開されているが、ゲーム画面と言われてもにわかには信じがたいレベルでの美麗なグラフィックで表現されていることがわかる。
内装シートのファブリックの縫い目を再現したり、ボディ塗料の実物を取り寄せ塗膜構造の分析をしたり、燈火類の輝度の計測をおこない、クルマごとの個性をより忠実に表現するというこだわりぶり。
▲ホイールのネジまで細かく表現されている。
コース脇の木でさえ、樹齢によって樹木の幹や樹皮が異なり、木の葉も一枚一枚が光を乱反射したり、コース路面も実際のコースを取材してアスファルトの粒の大きさや尖さ、分布なども徹底的に表現している。
▲ 天候や時間によっても表情を変える風景
こうした綿密な努力のにある表現こそが、グランツーリスモシリーズ最大の魅力の1つかもしれない。
本物のモータースポーツライセンスが取得可能に
グランツーリスモSPORTでは、ゲーム内のいくつかの発行条件を満たすことで「FIAグランツーリスモ デジタル ライセンス」というものが発行され、これはなんと現実のモータースポーツと同等の価値を持つとのこと。
本作のキャンペーンモードでマナーレッスンを受講し、スポーツモードで一定以上の成績を残す等の条件を満たすことで、住んでいる地域のASN(ナショナルスポーツオーソリティー)から、現実のものと同等の価値を持つライセンスが発行される。
グランツーリスモシリーズでは既にGTアカデミーというゲームを用いたレーシングドライバー養成プログラムも実施されているが、より一般のプレイヤーも参加できるような仕組みになりそうだ。
実際の条件や料金、手順などは今後発表とのことだが、いよいよゲームという枠を越えたタイトルになりそうだ。
世界の最新ロードカーや東京を舞台にしたコースを収録
グランツーリスモシリーズでは、いわゆるレースカーに限らず、街角で見るようなロードカーも多数収録されていることが魅力の1つ。
グランツーリスモSPORTでは、ロードカーとオリジナルカーがあわせて140台収録を予定されているが、「フェラーリ ラ フェラーリ'13」や「マツダ ロードスター S(ND) '15」などの4台が今回発表されている。
▲ スペシャルモデルの系譜に連なる1台として2013年に発表された「フェラーリ ラ フェラーリ'13」
▲ 第4世代となるNDシャシーを採用した「マツダ ロードスター S(ND) '15」
また、東京の首都高速道路を舞台にした「東京エクスプレスウェイ」をはじめとしたコースも収録。
東京を舞台にしたコースは国道246号線を舞台にした「東京・ルート246」のみだったが、日本国内の高速道路を舞台にしたコースはこれが初となる。
▲ 首都高をGTカーで走る夢の様なレースも
ただのレースゲームではない、PS4で実現される新時代のモータースポーツ
1997年にPlayStationで発売されて以来、進化をし続けているグランツーリスモシリーズ。
今回、「初代『グランツーリスモ』登場以来の、大いなるイノベーション」という公式からのメッセージにある通り、グランツーリスモファンやクルマ好きだけでなく、非常に多くの人に驚きを与えてくれそうだ。
グランツーリスモSPORT ゲームプレイトレーラー