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インディゲームの前夜祭「BitSummit × The MIX」レポート

2019-06-01 02:43:00
今年で7回目の開催となる、京都みやこめっせで毎年行われているインディゲームの祭典Bitsummit。今年は「Bitsummit 7 Spirits」として24か国から、100タイトル以上のゲームが大集合している。
インディゲームがもともとお好きな方ならSteam等のPCゲームのストアやアプリストア等で名前を聞いたことのあるタイトルも多く出ていると思うが、今年のBitsummit開催は2019年6月1日(土)、2日(日)の2日間。
今年2019年の開催回では、5月31日(金)に前夜祭として「BitSummit × The MIX」を開催した。

▲海外からの参加者も多いので、英語と日本語で交互に説明が入る。


本記事内では一足早く出展タイトルの現地情報が得られたものをご紹介していきたい。

「The MIX」というイベント自体はもともとGDCなどの主に海外のゲームイベントで開催されている交流イベントだが、今回はBitsummit内の開催ということで出展者、メディア、VIPクリエイターなどが招待されていた。当日の様子はSNS等で公開してよいということだったので、すでに出展者やメディアのライターなどを中心にBitsummitの会場の様子が公開されている。

インディゲームは大好きだけど会場には行けない……という方も是非ハッシュタグ #BitSummit で一緒に会場の熱気を感じていただければと思う。 
 

▲パーティーなのでご飯も出る! が横ではガンガンに出展していて不思議な空気




「インディゲームの祭典」として日本国内最大規模のイベントとなるため中小デベロッパー(開発会社)や個人開発者も多いが、それらのゲームをプラットフォーム上で販売している任天堂やSIEなど大手の参加や、またグッズなどの販売も各ブース内で可能であるため、アナログゲームやポストカード、ピンバッジやキーホルダーなど思い思いのグッズを持参してきているところも多く、よい意味で雑多な空気感がある。

最近は特にSwitch等でも中小の開発会社のゲームのダウンロード販売などもされるようになり、アプリでヒットしたものがSwitchに移植されるケースも出てきており、それぞれ工夫を凝らした面白いものが多いので、お近くの方はぜひ直接ゲームを触りにみやこめっせまで足を運んでいただければと思う。


■B-18「Mooneye Studios」

▲生き物になって探索できる「LOST EMBER」

Mooneye Studiosの開発している「LOST EMBER」は狼になって自然の中をめぐりながら、失われた記憶や過去を探っていく探索系のゲームだ。世界を移動していく中で、どうやって暮らしていたかなど、かつて人間だった時の記憶をたどっていく。
ちょうどピンポイントで探っているときの写真が撮れていないが、探しながら少しづつ自分も世界も見出していくことになるので、「戦闘ものじゃないものがゆっくり遊びたい」という人にはぴったりのゲームだ。

途中で狼以外にも鳥になったり、イノシシのような生き物にもなれるようなので動物好きの人もたまらないだろう。

今年の7月にSteam、PS4で発売予定だ。(Switch版は遅れてのリリースとなる)

 
 


■B-31「RUSTY LAKE」


前作「RUSTY LAKE」も一癖ある感じの脱出(?)パズルゲームだったが、新作の「THE WHITE DOOR」もやはり癖が強い感じの仕上がりだ。
「RUSTY LAKE」をプレイしているときにも「私はいったい今なぜこんなことを…?」とゲーム中に自分の行動に若干不安になることがあったのだが、「THE WHITE DOOR」でもきっちり不安にしてくれるので全くぶれていない。

相変わらずシチュエーション詳細に不安を感じながらパズルを解いていくと、どうも冒頭から自分が入院している(?)っぽいことに気づいて「やっぱまたそういうことする?」といつも通りの不安を強めたので、この先はぜひ自身の手でやってみていただきたい。

■R-11「動いた。」


ここはもう、ブース名がずるい。
開発者の佐山太一氏にお話を伺ったところ、何かを作って最初に動いた時の「あっ動いた」というポジティブな気持ちがそのままユニット名になっているということだ。もともとは本業を別に持っているサラリーマンが会社の後にコツコツ電子工作などをして楽しんでいたが、今回3Dモデルを作ってアニメーションさせてみることに挑戦したのが「Short Piece」という名前の本作だという。

やはりこれも戦ったり勝敗があるタイプのゲームではないが、アニメーションでちょこちょこと人やモノ、生き物などが反応してかわいらしい絵本のような独特の世界が広がる。
なお、この「Short Piece」は絵柄もあってかわいらしいが、「動いた。」のユニットのサイトに行くといろいろ他にも様子のおかしな作品が並んでいるので、興味を持った人はぜひご覧いただきたい。

「動いた。」公式サイト

 

Bitsummitの場合、最後の佐山氏の例などの個人開発者の出展もあり、その開発者ならではの色がはっきり出る展示も多い。
今回ここでご紹介したものはあくまでも前夜祭の時点で直接取材できたものだけだが、もう少しすると今日のBitsummitが開場するので、ぜひ関西方面でお近くの方はBitsummitまでお越しいただければと思う。


■Bitsummit 開催概要
2019年6月1日-2日 / 10:00 - 17:00
京都 みやこめっせ3F
公式サイトは こちら

※入場にはチケットが必要となります。公式サイトにてご確認ください。
ライター : ミツヅノ
不定期にゲームの紹介記事や、特集系の記事で出現する「ミツヅノ」です 普段はスマホのゲームを作ったり運...

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