ゲーム業界を目指している人、必見!
専門学校でゲーム制作を学んでいる学生にインタビュー!
『ゲームクリエイターへの道!』
「ゲームクリエイターになりたい!」その思いを熱く語っていただきました!
『ゲームクリエイターへの道!』について
ゲーム業界を目指して日々、勉学に取り組む学生たち。
ゲーム制作の勉強ができる専門学校が増えている中、実際にどういうことを勉強しているのか?卒業後の就職は?気になることは山のようにありますよね。
そこで、ゲーム系専門学校に在籍する学生にインタビューをおこないました!
題して、ゲーム系専門学校直撃取材『ゲームクリエイターへの道!』
第1回「爆発音をいかしたゲームが作りたい!」
記念すべき第1回は「
神戸電子専門学校」に在学中の学生にインタビューを行いました!どんな学生に出会えるのでしょうか!
※かまぼこ=筆者
かまぼこ:
初めまして!ゲームドライブのライター・かまぼこです!
藤田さん:
初めまして!
神戸電子専門学校サウンドクリエイト学科2年の藤田披之(ふじた ひより)です。よろしくお願いします!
かまぼこ:
よろしくお願いします!
神戸電子専門学校のサウンドクリエイト学科ではどのような授業があるんですか?
藤田さん:
1年生では楽曲制作やレコーディング、音響効果の基礎を学びます。
2年生ではインタラクティブサウンドや、コラボレーションなど、より実践的なスキルを磨く授業があります!
かまぼこ:
他の学科の学生と関わる授業もあるんですね!神戸電子専門学校では、情報ビジネスやデザイン、エンターテインメントなど、多くの学科がありますが、藤田さんがサウンドクリエイト学科へ進学したきっかけは何ですか?
藤田さん:
ゲームがきっかけです!遊んでいたゲームの効果音にはまって、そこから
サウンドの魅力にみせられて、「サウンドについて学びたい」と思うようになりました。そこでサウンドについて学べる専門学校を探していたときに、神戸電子専門学校のサウンドクリエイト学科を知り、進学することを決めました。
かまぼこ:
学びたいと思った分野を徹底的に学べるのは専門学校の魅力ですよね!同じ目標を持つ仲間が集まると、モチベーションも上がって、より一層、勉強に励むことができますよね!
それでは、藤田さんが実際に取り組んだ作品制作についてお聞きしていきます!藤田さんは、東京ゲームショウ2019のゲームスクールコーナーに出展されていましたね!
藤田さん:
はい!サウンドクリエイト学科とゲームソフト学科のコラボレーション作品、『Guardian of The Planet』を出展しました!ゲームは、プレイヤーが宇宙空間で前方・左右から迫りくる隕石を銃で破壊してスコアを競う、VRシューティングゲームです!
かまぼこ:
おぉ…!!壮大なスケールのシューティングゲームですね!
『Guardian of The Planet』の企画はどのようにして誕生したのでしょうか?
藤田さん:
サウンドチームのみんなが
“爆発音大好き” でして…(笑)
爆発音をいかせるゲームを作りたいという思いがあり、ゲームソフト学科のメンバーに相談したところ「シューティングゲームがマッチするのではないか?」というアイディアが出たので、満場一致で「やりましょう!!」と企画が決まりました!
かまぼこ:
なるほどなるほど。VRはシューティングゲームにむいていますよね!実際にプレイしていて、隕石を破壊したときすごく気持ちよかったです!
「もっと隕石を壊したい!」「この爆発音をもっと聞きたい!」という気持ちになるほど、サウンドの迫力がすごかったです!
藤田さん:
サウンドにはこだわりがありますからね!今回、スピーカーの設計や開発を手掛けている、Audio Heart株式会社さんが開発した「VRS-1」(※下の画像の筐体)というAV機器を活用しました。「VRS-1」のおかげで迫力あるサウンドを演出することができました!
▲丸い筐体が「VRS1」
▲中にはスピーカーが内蔵されているため、迫力あるサウンドが楽しめる!
かまぼこ:
この「VRS-1」のおかげでサウンドも迫力満点の爆発音を楽しむことができたんですね!サウンドや隕石を破壊した時のエフェクトの演出で、プレイヤーのテンション上がりますし、やはりゲームにサウンドは欠かせないなって改めて実感しました!
藤田さん:
ありがとうございます!
サウンドを作ったかいがありました!!
かまぼこ:
……?もしかして、爆発音も自分たちで作ったんですか?
藤田さん:
そうなんです!
市販のアセットやライブラリもありますが、今回は使用せず、SE・BGMすべてサウンドチームが1から制作しました!
かまぼこ:
そうだったんですか!?再生する機器だけでなく、使用するサウンドにもこだわりがあるんですね!
では、実際にゲームを制作するときはどのように進めていったのですか?
藤田さん:
ゲームを動かすためのプログラムやグラフィックはゲームソフト学科の学生が担当し、
サウンド制作とゲームエンジンへの組み込み作業はサウンドチームが担当しました!
かまぼこ:
サウンドを作って組み込み作業まで…!?
サウンドクリエイト学科でゲームエンジンの使い方を習う授業があったのでしょうか?
藤田さん:
授業で説明されたことだけでは物足りなくて、自分たちが作ったサウンドを自分たちの手でゲームに入れたいという思いがあって、今回より一層研究しました!
かまぼこ:
すべて自分たちの手で作り上げていったんですね!!
初めてゲームエンジンを使ってみて、大変だったことや困ったことはありましたか?
藤田さん:
実際に組み込みをしていて、エラーが多発したときはすごく大変でした。
でも、
あきらめずにゲームエンジンを触って、改善策を探して、試して、という作業を繰り返し行いました。サウンドチームだけでは対応できないことはゲームソフト学科の学生や学校の先生に相談して、問題を解決することができました!
かまぼこ:
新しいことに挑戦しつつ、日頃の成果を発揮できたゲーム制作だったんですね!自信作を出展したTGS2019はどうでしたか?
藤田さん:
とても楽しかったです!すでに完成している作品をチームメンバーで「ここをもうちょっとこうできるのではないか?」とか、「お客様にどうやってゲームの説明をするか?」、「日本語がわからない海外の方への接し方はどうしよう?」など、作品だけでなくブースの空気や雰囲気をより良いものにするためにメンバーと話しあうことができた4日間でした!
かまぼこ:
チーム一丸となって取り組めたイベントでしたね!
最後に、藤田さんの熱い思いをゲードラにぶつけてください!
藤田さん:
ゲームを良いヘッドホン、イヤホン、スピーカーでやってみると世界が変わるので、ぜひ試してほしいです!BGMの楽器一つ一つの音や、環境音の虫のせせらぎ、風の音、草原の音など、今まで聞こえてこなかったような音も聞こえてきます!
サウンドの魅力をぜひ味わってください!
かまぼこ:
サウンドを勉強しているからこそ、音へのこだわりが強く感じられるメッセージですね!
「自分たちの作ったサウンドを自分たちでゲームエンジンに組み込みたい」という熱い思いがとてもよくわかりました!『Guardian of The Planet』の制作についてお話を聞いていく中で、サウンドの魅力を多くの人に知ってもらうための努力が感じられましたし、新しいことに挑戦して知識と技術を学び、自分のものにする姿勢に
プロ意識が感じられますね!ぜひ、魅力的なサウンドを生み出せるクリエイターになれるよう頑張ってください!
藤田さん:
ありがとうございます!頑張ります!
▲横には手書きの使用ツールやチーム人数が手書きで書いてありました!
思い入れのある作品であることが感じられますね♪
今回インタビューをさせていただいた、藤田披之さん、神戸電子専門学校の皆様、ありがとうございました!
今後も専門学校へお邪魔し、学生にインタビューをおこなっていきますよ~!
次回もお楽しみに!!