「ゲーム業界で働いてみたいだけど、給料ってどうなんだろう?なんか低そうなイメージ……」と思われている方も多いと思います。
基本的に新卒の給料以外はあまり開示されるものではないですし、企業ごとに差があるものではありますが、筆者が見聞きしてきたゲーム業界の給料について解説していこうと思います。
ゲーム業界の給料はすごく低いわけではない
アニメやゲーム系の業界はどうしても給料が低く見られやすいものですが、筆者としては、
ゲーム業界は他業界に比べてすごく安いわけではないし高くもないという感覚です。
ゲーム業界全体の傾向で言うと、比較的新しい会社は給与水準が高めに設定されている事が多く、古くからある会社は新しい会社に比べると低めに設定されている事が多い印象です。その分、古い会社の方がブランドや著名タイトルを持っていたり、安定したゲーム開発をおこなっている事が多く、名前が知られている事も多いです。
2000年代のPCオンラインゲーム全盛期に参入してきた会社や、2010年代のスマホゲームから参入したような会社は、ITサービス系企業の給与水準を踏襲している事が多いです。
また、これは他の業種とも共通すると思いますが、大手企業の方が天井は高い分、幅が広い。中小企業は天井が低い分、幅は狭いといった感じになっていると思います。
雇用形態でいうと、契約社員での採用も多いです。これは多くの会社の場合、社員は1つのプロジェクトに集中する事が多いため、プロジェクトの開発フェーズのみ雇用したい等の需要があるためです。もちろん継続や正社員登用制度を導入している会社も多くあります。
ゲーム企業は安定しにくい
ゲームという産業はデジタルの娯楽事業が主であるため、流行り廃りの波が激しい上、昨今ではスマホが主流になったことで海外とも競合するという状況もあり、他の産業に比べて非常に不安定です。ハードウェアの変化についていけるかどうかもポイントになってきます。
1つのタイトルが1本大ヒットしても他タイトルが続かなかったり、様々なゲームがオンライン化されている現代では不具合1つで倒産のきっかけになってしまうという事も珍しくありません。
そのため、会社としてはいかに会社を継続させるかを念頭に経営をおこなう必要があるため、
ヒット作を1つ生んだからといって高給取りになるかというとそうでもない事の方が多いです。
評価は企業ごとに異なるため、一概には言えませんが、1つのタイトルでの成果よりも様々なタイトルで成果を出してきた人が上に上がっていく事が多い印象です。
そういった事情もあり、ゲーム業界全体としても中小のゲーム企業は大手ゲーム企業からの請負が主、大手のゲーム企業はパブリッシングが主という構造になっており、給料の相場もそれに合わせて設定されているというケースが多いです。
若くても主力として活躍できる
ゲーム業界の特徴として、20代から30代で主要ポストになるという事も珍しくありません。
努力を怠らず、チャレンジ精神が旺盛な人は、若くても評価されやすくチャンスも多い業界でもあると思います。
自身の成果がダイレクトに出やすい仕事も多いため、企業によっては他の業種に比べ昇給が早いケースもあるかもしれません。そういう意味では、給料面で見ても魅力のある業界だと思います。
まとめとしてゲーム業界は、
ものすごく儲かるというわけではないが、給料が他業界に比べて低いかというと、すごく低いわけでもないという感じです。
当然、給料の金額や昇給制度等は各企業ごとに異なるものなので、すべてがこの通りではありませんが、自身の経験や同じゲーム業界の方から見聞きした情報を踏まえて、一定の傾向として今回まとめてみました。
ゲームの仕事というのは、やはりゲームが好きな人たちが集まり「楽しいコンテンツを世に出したい」と切磋琢磨している業界であり、非常に夢のある仕事だと思うので、興味のある方は臆せず飛び込んでみてほしいなと思います。
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