タイタニック号の日は、1912年の4月14日の夜、イギリスの大型客船タイタニック号が北大西洋ニューファンドランド沖で氷山に衝突したことに由来し制定されました。今回は、そんなタイタニック号の事故を意識して制作された作品を紹介しましす。
アドベンチャーゲーム『サイレントメビウス CASE:TITANIC』とは?
『サイレントメビウス』は麻宮騎亜氏の作品で『
サイレントメビウス CASE:TITANIC』は1990年にガイナックスが制作したゲームオリジナルストーリーのPC用アドベンチャーゲームです。プレイヤーは電脳都市東京の上空に突如現れた沈没したはずのタイタニック号を調査していきます。その後1998年にplaystationに移植され2018年よりゲームアーカイブスで配信開始されました。
出典:EGG
アクションアドベンチャーゲーム『セプテントリオン』とは?
『
セプテントリオン』はヒューマンにより販売された、スーパーファミコン用のアクションアドベンチャーゲームです。以前ヒューマンが経営していた、業界初となるゲーム開発専門学校「ヒューマンクリエイティヴスクール」が展開していた、在学生の優秀なアイデアを商品化する「生徒作品商品化プロジェクト」によって誕生しました。
プレイヤーは4人いる乗員、乗客の中から主人公を1人選び、海上で転覆し沈みかけている豪華客船レディ=クリサニア号から他の生存者を助けながら脱出しなくてはいけません。主人公によってスタート地点が異なり、それそれに独自の能力があります。主人公によっては救出する際に説得が必要ですが、主人公に牧師を選べば説得が容易になるなど、キャラクターの設定に沿った難易度設定がされていることもポイントです。
またほかの特徴として、本作にはリアルタイムで60分のタイムリミットが設けられています。プレイヤーはこの60分以内にゴールにたどり着く必要があり、時間内にたどり着かなければゲームオーバーとなってしまいます。キャラクターが落下するなどして死亡するとタイムリミットが5分引かれてしまうため、限られた時間で時に大胆かつ慎重に行動しなくてはいけません。
ちなみにこの作品は、1972年の映画『
ポセイドン・アドベンチャー』のオマージュとなっていて、ゲーム中にも映画を思わせる会話などが登場しますが、時代設定はタイタニック号の沈没事故が起きた1912年を意識した1921年となっています。
テレビゲームに映画のような迫力と臨場感を持たせることを目指して作られた本作ですが、客船自体がかなり広いこと、時間と共に船の傾斜がランダムに変化することなどから、難易度はかなり高い作品となっています。しかしそのリアリティある演出に対する評価は高く、多くのファンから愛される名作です。
多くの作品に影響を与えることとなったタイタニック号の沈没事故。
『セプテントリオン』や『
サイレントメビウス CASE:TITANIC』を遊べば海難事故の恐ろしさや人間の弱さ、そしてパニックの中でも失われることのない人間の愛や絆再確認することができるかもしれません。