地図の日は1800年の旧暦4月19日、日本全土の地図を実測により完成させたことで知られる伊能忠敬が、国土測量のため蝦夷地を目指して江戸を出発したことに由来し制定されました。現在地図は私たちの生活の中に欠かせないものとして使われ、もちろんゲームにおいても必要不可欠なアイテムとなっています。同時に、ゲームと地図で思い浮かぶものといえば、RPGなどでは必須となる作業、
マッピングではないでしょうか。
主にRPGのダンジョンを探索する際に必要となる、マッピングという地図を描く行為。近年はオートマッピング機能が搭載されていることも多いため、方眼紙にペンでちまちまと地図を描き込んでいくマッピングは廃れつつあります。しかし、時間をかけて地図を自分で作っていくあの作業を愛するゲーマーは多いのでは。今回はそんなマッピングを愛する人におススメのゲーム作品をご紹介します!
マッピングといえばこのシリーズ!「ウィザードリィ」
「ウィザードリィ」はアメリカのサーテック社から発売された3DダンジョンRPGシリーズです。1981年に発売された第一作目となるAppleⅡ用のソフトウェア
『ウィザードリィ』はそのゲーム性と高い完成度から、世界三大RPGと称されるほどの人気を博し、ファミリーコンピュータやゲームボーイカラーなど様々なハードに移植されました。プレイヤーが作ったキャラクターたちで3D視点のダンジョンを探索する本作には、コマンド選択式のターン制戦闘や職業、クラスチェンジなど、現代のRPGでは定番となったシステムが搭載されており、後世のRPGに大きな影響を与えています。
そして「ウィザードリィ」シリーズに欠かせない作業といえばマッピング作成。暗闇などを慎重に進み迷路のようになっているダンジョンの地図を作っていく探索方法は、しばらくの間RPGの基本的な楽しみ方として認知されるようになりました。
マッピングといえばもう一つ!「女神転生」シリーズ
「女神転生」シリーズはアトラス社から発売され現在も続いているシリーズです。元々は西谷史氏の小説「デジタル・デビル・ストーリー」のメディアミックスとして開始されましたが、2作目からは小説を離れ独自の世界観を確立し多くのファンを獲得しました。その後「真・女神転生」に続き、「ペルソナ」など多くの派生作品や数多くの移植作品が発売されました。
現代版のウィザードリィ!「世界樹の迷宮」シリーズ
またマッピングといえば、アトラスから発売されたRPGシリーズ「世界樹の迷宮」も欠かすことができない作品。オートマッピングが主流となった近年に、敢えて古典的なシステムを取り入れた作りになっています。2007年にニンテンドーDS用ソフトとして第一作目
『世界樹の迷宮』が発売された際には、タッチペンを用いてダンジョンマップを自分で作るマッピング作業の楽しさや、理不尽過ぎないほど良いゲームバランスなどが話題を集め、オールドゲーマーを中心に人気を博しました。
2018年にはシリーズの集大成となる作品
『世界樹の迷宮X』が発売され、本作でもボリュームのある迷宮探索とマッピングが楽しめるようになっています。シリーズファンの方は是非遊んでみてください!
昔は紙が当たり前だった地図も最近はデジタルが当たり前になり、同時にマッピングが必要なゲームも減ってきています。そんな現代で敢えて自力で地図を描き、ダンジョン探索に挑んでみるのも楽しいかもしれません!