1975年に国連総会で「障害者の権利宣言」が採択されたことから制定された
障害者の日。今回は視覚障害を持った方でもプレイ可能と話題になったゲーム
『リアルサウンド ~風のリグレット~』をご紹介します!
画面の無いゲーム!?『リアルサウンド ~風のリグレット~』
『リアルサウンド ~風のリグレット~』は1997年にワープより発売されたセガサターン用ソフト。意欲的な作品の数々で知られる飯野賢治氏の代表作の一つで、一人の青年とその子供時代の切ない思い出を巡る、一夏の恋物語を描いたインタラクティブゲームです。
ゲーム画面を一切使用せず音だけでプレイするという斬新な作品で、柏原崇氏、菅野美穂氏、篠原涼子氏といった有名俳優がボイスに起用されています。本作は視覚障害を持つ人でも遊べるようにと、点字の案内カードが付属しており、そこに書かれた宛先に手紙を送れば点字印刷された取扱説明書が郵送で配布されていました。
ゲーム内では定期的に選択肢が挿入され、その内容に応じて5種類のエンディングに分岐するようになっています。分岐点ではチャイム音が鳴りストーリー進行が停止し、コントローラーを使って選択肢を選ぶことになります。選択肢にはストーリー展開に直接影響する「シーン分岐選択肢」と、直接次のシーンに影響しない「パラメータ選択肢」の2つがあり、「パラメータ選択肢」では主人公の心情が数値化され、エンディング内容に変化が出る仕組みとなっています。
通常のノベルゲームでは味わえない没入感と意欲的なシステムが評価された
『リアルサウンド ~風のリグレット~』。音に頼って自分だけの世界を思い描きプレイする本作を是非プレイしてみてはいかがでしょうか?