
指差しポーズの猫と「ヨシ!」を見かけたら、「仕事猫」「現場猫」という二つの呼び名が気になるかもしれません。関係をたどる鍵は、くまみねさんが描いた「電話猫」。そのコラージュから広がった現場猫と、作者自身が描く仕事猫を分けて見ていきましょう。

電話猫・現場猫・仕事猫は、どうつながる?
くまみねさんは2019年12月25日のブログで、電話猫は自身の作品であり、それがコラージュされた現場猫を受けて、自身で描いたものを仕事猫と呼んでいると説明しています。原画の作者と、ネットで生まれた加工・派生を同じものにしないのがポイントです。
| 呼び名 | 関係を整理すると |
|---|---|
| 電話猫 | くまみねさんが描いた元のキャラクター |
| 現場猫 | 電話猫のコラージュから生まれた猫や派生の呼び名 |
| 仕事猫 | その流れを受けて、くまみねさん自身が描く猫 |
作者の説明では、大きなくくりの現場猫の中で、自身が描いたものを仕事猫と呼ぶという関係です。「現場猫は全部、くまみねさんが最初から描いた一枚の絵」と考えると、この経緯が抜け落ちてしまいます。逆に、仕事猫と現場猫がまったく無関係というわけでもありません。
作者が「仕事猫」という名前を使う理由
2018年12月の作者ブログでは、現場猫という名前などをそのまま使うと、自分が発案したものと思われてしまうため、組み合わせを避けたと説明されています。2019年の解説でも、ネットで生まれた発想の考案者と誤解されないよう、仕事猫という名前にした経緯が書かれています。
2018年9月には、作者が「仕事猫現場」というLINEスタンプの申請を告知しています。ただし、この告知日を現場猫ミームの誕生日や、ネット上の最初の投稿の日とみなすことはできません。ここでは、作者による制作の記録と、コラージュの広がりを分けて扱います。
「ヨシ!」は、絵の状況と合わせて読む
「ヨシ!」だけなら、確認したことを示す言葉として読めます。一方、猫のイラストと組み合わされた表現では、何を確認したのか、周囲で何が起きているのかにも注目すると意味をつかみやすくなります。言葉では問題なさそうなのに、状況には不安が残る――そんなずれを読むのが一つの見方です。
くまみねさんは2026年7月31日の電気新聞のインタビューで、仕事猫がトラブルに遭う描写を通じ、何が危険なのかを伝える考えを説明しています。指差しのポーズだけを覚えるより、絵が伝えようとしている状況まで見ると、確認の大切さを扱う作品としても受け取れます。
会話で使うなら?編集部が考えた例
たとえば「セーブした、ヨシ!」と書いたあとに、実は別のセーブデータを見ていたと気づく。これは、確認したつもりだった自分へのツッコミとして考えた編集部の例です。実在の実況やSNS投稿の引用ではありません。「ヨシ!」のひと言と、あとから分かる状況の差を添えると、何に対する冗談かが伝わりやすくなります。
作者は2018年のスタンプ告知で、気心の知れた人とのやりとりに使うことに触れています。編集部からの提案としても、他人の失敗を決めつけるより、自分のうっかりを振り返るなど、相手と文脈を共有できる場面で使うとよいでしょう。
見た目が似ていても、誰が描いた作品なのかは別の確認事項です。本記事の図は呼び名を整理するための編集部の文字図解で、作者のイラストやミーム画像そのものではありません。
