
ゲームの準備や装備を見て「そんな装備で大丈夫か?」と聞かれたら、元ネタはアクションゲーム『エルシャダイ』。「大丈夫だ、問題ない」という返答と組み合わせて覚えると、会話の意味がつかみやすくなります。なぜ、この短いやりとりがゲームの外でも使われるようになったのでしょうか。

元ネタは、ルシフェルとイーノックのやりとり
予告映像では、旅を支える大天使ルシフェルが装備を問いかけ、主人公のイーノックが自信を見せて答えます。ところが、そのあとイーノックは戦いで打ちのめされてしまいます。「問題ない」という言葉と、その後の展開の落差までが、この場面の見どころです。
| 言葉 | 元の場面と、読み取り方 |
|---|---|
| そんな装備で大丈夫か? | ルシフェルの問いかけ。準備や選択への心配を重ねられる |
| 大丈夫だ、問題ない | イーノックの返答。自信を示す言葉として受け取れる |
| 二つを組み合わせると | 強気の返答と結果のずれを連想する、掛け合いとしても読める |
本当に準備万端という意味にも、少し不安が残る強がりにも読めるのが面白いところ。文章だけで見たときは、何を心配されているのか、返答したあとに何が起こったのかを合わせて読むと、冗談の向きが分かります。
ゲームの発売前から、動画を通じて広がった
原作ゲームの発売は2011年ですが、竹安佐和記ディレクターは2010年12月28日公開の週刊アスキーのインタビューで、すでに多くの派生動画を見たことを語っています。発売後の実況だけから生まれた言葉ではなく、発売前の予告映像と、それを使って遊ぶ動画が広がりの重要な入り口でした。
同インタビューでは、主人公のひと言を印象に残すことや、前向きな言葉にすることを考えたと説明しています。短く口に出しやすい返答と、映像の分かりやすい展開。その組み合わせが、元の作品を知らない人でもまねしやすい形になっていた、と読めます。
せりふの制作経緯については、木村雅人プロデューサーも2011年5月8日のMANTANWEBのインタビューで説明しています。会社の立ち上げや新しい企画について周囲から心配され、そのたびに大丈夫だと答えてきた経験が、決めぜりふにつながったというものです。ゲーム内の場面と、制作側で言葉が生まれた経緯は分けておきましょう。
会話で使うなら?編集部が考えた例
たとえば、防御より見た目を優先した装備でボスへ向かう友人に「そんな装備で大丈夫か?」、友人が「大丈夫だ、問題ない」と返す。これは編集部が考えた会話例です。実在の実況やSNS投稿の引用ではありません。二人で元の場面を知っていれば、準備への心配と強気の返答を掛け合いにできます。
もしそのあと負けてしまったら、予告映像の展開も重ねた自分へのツッコミとして読めます。逆に、無事に勝てば文字どおりの自信ある返答にもなるでしょう。相手の準備不足を決めつけるより、冗談として共有できる文脈を添えるのが編集部からの提案です。
元の映像を見るときは、投稿の日付にも注意
公式ポータルが案内するcrimのトレーラーでは、問いかけと返答、続く展開を確認できます。このYouTube掲載分の公開欄は2018年3月30日ですが、それをせりふや映像の初出日と考えないようにしましょう。2010年の開発者インタビューの時点で、予告映像と派生動画への反響が語られています。
「そんな装備で大丈夫か?」を見かけたら、まずは問いかけと返答の関係へ。元の映像を知ると、その後の展開を踏まえた冗談かどうかも読み取りやすくなります。原作の人物やゲームそのものが気になったら、公式ゲームサイトもあわせて見てみてください。
