モニターの仕様表にある「応答速度1ms」。これは、ボタンを押してから必ず1msで映像が出る、という意味ではありません。画素の色が切り替わる時間に注目する指標です。画面の更新回数や入力遅延と分けると、数字の読み方が見えてきます。

ゲーム用語・ガジェット用語辞典 / 映像・画面
応答速度
- 読み:
- おうとうそくど
- 英語・別名
- response time / レスポンスタイム
モニターの仕様では、画素の色の切り替わりなどにかかる時間を示します。測定方法によって意味が変わり、操作してから映るまでの入力遅延とは別です。
応答速度は「画素が色を変える時間」
モニターでいう応答速度は、画素がある色から別の色へ切り替わるのにかかる時間を示します。単位のmsはミリ秒で、1msは1000分の1秒。ここで測っているのは、画面全体で起こる処理のすべてではなく、画素の変化です。
色の変化が追いつかないと、動く物体の後ろに尾を引くような残像が見える要因になります。応答速度はその見え方を考える指標の一つです。ただし、仕様表の数字だけで、あらゆる動きの見え方が決まるわけではありません。

Hzや入力遅延とは、測るものが違う
Hzは画面を1秒間に何回更新するか、msは時間の長さを表します。リフレッシュレートが高いことと、画素が素早く色を変えられることは別の性質です。両方を見ることで、映像を更新する間隔と画素の追従を分けて考えられます。
入力遅延は、操作の結果が画面に現れるまでの遅れです。こちらもmsで表すことがありますが、画素の応答速度と同じ測定ではありません。「1msのモニター」という説明を読んでも、入力から表示までの全体が1msだとは判断できません。
GtGとオーバードライブの説明も読む
仕様にあるGtGは、ある階調のグレーから別の階調のグレーへ変わる時間を指します。Intelの説明では、公称値が複数のテストの最良の結果を示す場合があるとされています。平均値か、どの条件で測った値かを確かめることが大切です。
オーバードライブは、画素へ加える電圧を調整して色の変化を速める処理です。残像を減らす助けになる一方、強すぎる設定では目標の値を行き過ぎ、別の残像のような乱れが生じることもあります。設定名が強いほど、常に見やすいとは限りません。
数字と測定条件をセットで確認する
応答速度を比べるときは、数値の小ささに加え、GtGなどの測定方法と、オーバードライブの設定条件を確認します。条件が違う数字をそのまま並べても、同じ基準の比較にはなりません。実測レビューを見る場合も、設定や測定方法を一緒に読みます。
仕様表では「更新回数はHz」「画素の変化は応答速度」「操作から表示は入力遅延」と分けてみましょう。単位が似ていても対象が違うと押さえておくと、モニターの特徴を整理しやすくなります。
画像はゲームドライブが作成した説明用の独自図です。実在する製品の写真、実際のゲーム画面、実測を示すものではありません。
