
「This is fine」は、英語で「これで大丈夫」といった意味の言葉です。ただ、燃える部屋で犬が口にするミームでは、言葉の平静さと、目の前のまずい状況との食い違いが笑いどころ。無事だと報告しているのか、無理に平気な顔をしているのかは、添えられた場面で変わります。
元ネタは、KC Greenのウェブ漫画『Gunshow』
作者のサイトにある『Gunshow』の「On Fire」では、帽子をかぶった犬が、炎に囲まれながら机のそばに座っています。そして「This is fine.」とひと言。作者紹介ページは、KC Greenが作品全体の文章と絵を手がけていると説明しています。
元の漫画は6コマあります。最初の静かな顔だけで終わらず、その後も火の中で言葉を続け、状況はさらに悪化していきます。短い一場面として見たときと、6コマ全体を読んだときでは、平気だと言い張る様子の受け取り方も変わるでしょう。
漫画のせりふと、ネットで使う文脈を分ける
これは2013年の漫画で、作者はInstagramでの使用を覚えていると、NPRの2023年取材で語っています。この回顧を、SNSで最初に使った人や投稿日時まで確定する記録にはしません。特定のゲーム実況が発祥だと分かる資料でもありません。
一方、Numskull Gamesの公式紹介ページは、『This Is Fine: Maximum Cope』をKC Greenの漫画をゲームにした作品として案内しています。ゲームへの展開と、元の漫画の誕生は別の出来事です。ここでは日本での販売条件や、現在の流行度まで確認したという意味ではありません。
使うなら「大丈夫と言いたい状況」を添える
たとえば、ゲーム内で予想外の失敗が重なったときに、平静を装う自分へ添えると、せりふと状況のずれが伝わります。次の表は編集部が考えた例です。実在するSNS投稿や、元の漫画の翻訳ではありません。
| 編集部が考えた場面 | どこが冗談になる? |
|---|---|
| 余裕のつもりが、ボス戦で回復アイテムを使い切った | 大丈夫と言いたい気持ちと、余裕のない状況のずれ |
| 協力プレイで作戦が崩れ、自分も慌てている | 落ち着いた言葉を添えて、自分の混乱を軽く表す |
逆に、本当に問題がない報告へこの絵やせりふを添えると、皮肉だと受け取られることも考えられます。相手の困りごとを笑うより、自分の失敗や慌ただしさを軽く振り返る文脈のほうが、意図を共有しやすいでしょう。
冒頭は、平静を装う様子を表すAI生成の独自イメージです。元の漫画のコマや、公式ゲーム画面ではありません。「大丈夫」という言葉だけで決めつけず、その場で何が起きているかと一緒に読むと、このミームの皮肉がつかみやすくなります。
