
「リックロール(Rickroll)」は、別の情報を期待して開いたリンク先で、リック・アストリーの「Never Gonna Give You Up」のミュージックビデオを見せられる、インターネットのいたずらです。曲そのものの名前というより、期待した内容と行き先のすり替えがポイントになります。
元になるのは、1987年に発表された曲
リック・アストリーはイギリスの歌手です。「Never Gonna Give You Up」は1987年7月に発表されたデビューシングル。本人と制作者のマイク・ストックを取材した音楽番組『Song Exploder』も、曲の制作を紹介しています。歌の発表と、後年のネット上での使われ方は分けて考えましょう。
2008年3月28日の音楽メディアNMEの記事には、ニュースの続きを読むつもりのリンクが、実際にはこの曲の映像へつながる仕掛けが記録されています。別の内容を待っていたところへ、おなじみの曲が現れるというずれが、いたずらの形になっています。
本人が知った時期と、最初の投稿を混同しない
アストリー本人は、2009年2月18日付の『Windy City Times』のメール取材で、リックロールを初めて知ったのは2007年だったと答えています。これは本人が知った時期についての回顧です。最初に仕掛けた人や、最初の投稿日時まで確定する記録としては扱いません。
「リックロールされた」と言われたら、まずは、どんな内容を期待していたのかを確認すると意味がつかめます。普通にこの曲を紹介するリンクまで、必ずリックロールになるわけではありません。曲が流れたことに加えて、前の案内との食い違いを見ると、冗談の意図を読み取りやすくなります。
ゲームの話題で見かけたら、リンク前後の文脈を見る
次の表は、違いを説明するために編集部が考えた場面です。実在のSNS投稿や、特定のゲームの公式発表を再現したものではありません。
| 編集部が考えた場面 | どう読み取る? |
|---|---|
| 新作ゲームの映像だと思って開いたら、この曲の映像だった | 期待した内容とのすり替えが、リックロールの冗談になる |
| 最初から曲名を伝え、音楽のリンクを紹介する | 曲を普通に勧めている文脈。すり替えとは区別できる |
大事な連絡や困りごとの回答に紛れ込ませると、相手を混乱させることも考えられます。仲間同士でも、冗談を楽しめる場面かを意識したいところです。冒頭は架空の人物で仕掛けを表したAI生成イメージで、歌手本人や元の映像ではありません。曲の出どころと、リンクの前後で何を期待していたかを分けると、このミームが分かりやすくなります。
