
Dancing Baby(ダンシングベビー)は、赤ちゃんの人形のような3Dキャラクターが、大人のように踊るアニメーションです。実際の赤ちゃんを撮影した動画ではなく、コンピューターで作られた動きを繰り返す映像として、初期のインターネット文化に名前を残しています。
出発点は、ゲームの場面ではなくCGソフトのサンプル
制作の起点は1996年の「Character Studio」のサンプルファイルです。コンピューター歴史博物館も、Autodeskのアニメーションソフトのデモから広がった3Dモデルとして紹介しています。ゲームの名場面や、実写のダンスが元になったネタとは分けて捉えられます。
制作者として挙げられるのは、Michael Girard、Robert Lurye、John Chadwickの3人です。Girardは2022年6月2日の本人取材で、動きとキャラクターの体を結び付ける技術を示すサンプルとして生まれ、ソフトとともに公開した経緯を説明しています。
元データを作ることと、ネットで広がることは別
制作者たちのプロジェクトページは、メールの転送やWebサイトが拡散の舞台になったと説明しています。SNSの投稿が生まれてすぐ共有される、現在の感覚だけでは追いにくい広がり方です。
Girardの取材では、サンプルを使った利用者が3D Studio Maxで映像を作り、Ron Lussierによる描画版も広まったと語られています。元のアニメーションデータを作った人と、それを映像にして広めた人を分けると、由来を整理しやすくなります。
会話では「CGの赤ちゃんが踊る動画」と伝える
名前を知らない相手には、まず見た目を説明すると伝わりやすくなります。次の表は、話題にするときの言い方を編集部が作った例です。特定のSNSで実際に使われた投稿の引用ではありません。
| 説明したいこと | 伝え方の例(編集部作成) |
|---|---|
| 見た目 | 赤ちゃんの人形みたいなCGが踊る動画だよ |
| 生まれた場所 | もともとはCGソフトのサンプルだったんだ |
| ネットでの広がり | メールやWebサイトを通じて広まった昔のミームだよ |
「踊る赤ちゃん」という見た目から入って、CGのサンプルが人の手を渡り、ネットの共通の話題になっていく流れまで追ってみると、Dancing Babyの面白さが見えてきます。映像を作る技術と、それを誰かに見せたくなる気持ちが重なった、初期のネット文化の一例です。
