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あのキャラは実は!?くにおくんやダブドラのデザイナーにキャラ制作秘話を聞いた!【後半】

2017-03-28 19:45:00
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昨年末に販売されたミニファミコンなどで、巷ではレトロゲームの人気が再燃しています!そんなレトロゲームの中で未だに根強い人気を誇るのがテクノスジャパンのタイトル。(※現在はアークシステムワークスが版権を所有)

今回はそんなテクノスジャパンの名作である『熱血硬派くにおくん』や『ダブルドラゴン』のキャラクターデザインを手掛けた、緒方孝治氏に単独インタビュー!当時の制作秘話や今年PS4やSteamでリリースされた『ダブルドラゴンⅣ』の裏話を聞いちゃいました!

本インタビューは2部に分けてお送りします。本稿【後半】はダブルドラゴンⅣの制作秘話を中心にお届け!

▼▼「くにおくん」のキャラクター制作秘話が中心の【前半】はコチラ▼▼
あのキャラは実は!?くにおくんやダブドラのデザイナーにキャラ制作秘話を聞いた!【前半】

 

▲緒方孝治氏(左)/ゲームドライブ編集長 ちの(右)

インタビュイー:緒方孝治氏
1980年代大ヒットした「くにおくん」シリーズを手掛けていた元テクノスジャパンのCGデザイナー。現在フリーランスとして活躍中。

<手がけたプロジェクト>
1985年~熱血硬派くにおくんシリーズ/AC/FC/GB ‥‥テクノスジャパン
1986年~ダブルドラゴンシリーズ/AC/FC/GB ‥‥テクノスジャパン
1996年~ギルティギア/NAOMI ‥‥アークシステムワークス
2001年 パチスロ貴族「銀」/TVアニメ ‥‥アルゼ
2004年 ドラゴンボールZ舞空闘劇/GBA ‥‥バンダイ
2005年 KAIDO-峠の伝説/PS2 ‥‥元気
2006年 マジカルポピンズ/プッシャメダル機 ‥‥セガ
2010年~喧嘩番町・全国制覇/スマホ・ガラ携 ‥‥スパイク
2011年 熱血硬派くにおくんすぺしゃる/3DS ‥‥アークシステムワークス
2012年~鬼武者soul/iOS/Android ‥‥カプコン

インタビュアー:
ゲームドライブ編集長・ちの
くにおくんシリーズはほぼ制覇しているドンピシャ世代。ぜひ緒方氏と話がしてみたいとインタビューを実施!
ゲームドライブ編集部・わこつん
ゲームボーイでくにおくんをプレイしたことある世代。レトロゲームにハマりつつあるマスク女子。ダブドラのキャラクター「アボボ」が主人公兄弟より好き。
 

28年ぶりの続編ダブルドラゴンⅣ


「ダブルドラゴン(ダブドラ)」誕生30周年を記念して、『ダブルドラゴンⅣ』が【Steam版】2017年1月31日・【PS4版】2017年2月8日にリリースされました。

『ダブルドラゴンⅣ』
対応機種
PS4版:2017年2月8日発売
Steam版:2017年1月31日発売
価格
ダウンロードのみ:800円(税込)

公式サイトはこちら

▼▼ダブドラⅣ詳しくはこちらの記事から▼▼
『ダブドラⅣ』28年ぶりに名作が蘇る!あの兄弟がパワーアップして帰ってきた!


ちの:今回のダブルドラゴンⅣはすごいですよね。Ⅱがファミコンで終わっていて、それがそのままの流れで何年も経て、まんまの続編が出たっていうのは。リメイクみたいな感じではないので、このご時世でこれかって(笑)

緒方氏:そこはね、そうなんですよね。私もやる時に思いました。アークシステムワークスの金子さん(ダブドラⅣプロデューサー)に、ダブドラはファミコン版のまんまで絵を描いてくれって言われたんですが、でもPS4でしょ?いいの?大丈夫?って。あの内容でPS4かぁって(笑)でも、安いから許されるんだろうな。

わこつん:800円ではすごいボリュームがありますね。いっぱい遊べます。

緒方氏:に、したんでしょうね。元々ストーリーモードしかなかったんですよ。このまんまじゃやばくない?って金子さんの方にも言って、今のまんまだとつまんないよって話もしました。ストーリーモードって普通にプレイするとあっさりクリアしませんでしたか?

ちの:ストレートにいって2時間ぐらいでクリアできましたね。

緒方氏:対戦とタワーモードは後で作ったんじゃないかな。私が去年の3月頃まで手伝っていたので、それ以降ですね。

わこつん:開発ってトータルでどのぐらいかかっているんですか?

緒方氏:1年やってたんじゃないですかね。まぁ、3人だしね(笑)

わこつん:そうですよね、本当に少ない人数ですよね。

緒方氏:私と岸本さんと大山さんとほぼ全部やっていて、サウンドだけ外注でした。期間での依頼だったので、私はフィックスするまではいなかったので、だいたい5か月ぐらいの作業期間です。

ちの:今のプラットゲームであのドット絵ってしんどかった気がしますが。

緒方氏:しんどかったですよ。ドットは1ドットじゃないんですよ。4ドットぐらい2×2の大きさです。

ちの:じゃないと足りないですよね。

緒方氏:解像度が1ドットで書くと全然小さいので。ペンツールで四角で4ドットでやればいいって話なんですがPhotoshopで書いたもんだからピクセルがピッタリそこに置くのが大変でした。フリーの2Dのエディタとかでやればよかったなって後で思いましたね。

わこつん:背景の制作が大変だったと公式サイトでコメントされてましたね。

緒方氏:背景は結局期間がなかったので、どう効率よく作業をこなすかで苦労しました。ベースのダブドラⅡのパーツを引っ張ってきて、それを所々に入れて使いまわせば(前作と)ちょっと関連や共通感が出るんじゃないかってところもありつつ。そうはいっても全部は無理だしなっていうのがあったので、試行錯誤しながらフリーで使える素材をベースとして引っ張ってきて、それを全部ドット化しました。

綺麗な絵なんでそれをドット化した方が早いだろうってことになり、最初はそういった手法でしたね。最初の場面も、アメリカの方の荒野みたいな画像を引っ張ってきて加工したりして作ってました。でもベースのものが綺麗だからこれだとクオリティ的に全然高すぎてダメじゃんってなったり(笑)だいぶ、落として落として落として、それを何回かやったりするのは苦労しました。
 

▲序盤ステージ
確かに背景が綺麗な気も・・・

元々開発のツールを4ビットとかドットドットしたツールを使った上でデータを作っていれば、そういった苦労もなかったんだろうけど、Photoshopでやったもんだから、逆に自由度が高すぎて(笑)中盤から後半のステージになるほどこなれてきて、だんだんファミコンぽくなっています。

ちの:後半に歌舞伎町みたいなところもありますね。
 

▲歌舞伎町のステージ
 
緒方氏:あれは歌舞伎町です。そのまんま。歌舞伎町の次のステージのスナック、あそこはまだやってるのかな?

ちの:モデルがあるんですか?

緒方氏:なのかな?店の看板がリンカってなってますよね?
 

▲看板に「LINKA」の文字が
 
緒方氏:そのまんまかどうかはわからないですけど、歌舞伎町の外れに店があるんですよ。(社長の)知ってる女の子がやってるお店があって、たぶんそこのことだと思います。まあテクノスジャパンの社員にもなってたんですけどね(笑)

ちの:昔はそういうのも多かったみたいですね。

緒方氏:そういう子多いですよ、初期ですけどね。会社が歌舞伎町のころは、受け付けはすごい綺麗な女性でした。確かどっかの記事でそういうことが書かれてました(笑)

わこつん:日本が舞台になってますが、結構海外を意識した日本になってますね。

ちの:ダブドラシリーズって海外の方が人気なんですか?

緒方氏:そうですね、海外がメインでってことになり、それもあってSteamで出しましょって感じでした。

「らしさ」へのこだわり

ちの:くにおくんシリーズは版権がアークシステムワークスさんに移った時からずっとリリースされてますが、ファンはダブドラは出ないのかってずっと待ってましたよね。

緒方氏:岸本さんがダブドラ30周年の企画立ててアークさんに話をもっていったと思います。それで私の方に連絡きてって流れです。

わこつん:そのぐらいの月日が経ってからキャラクターを再度制作するのに気をつけてることなどありますか?続編として20年以上も間があいていると思うので思い出しながらとかですか?

緒方氏:いや、思い出さなくても染みついちゃってるんで、描けることは描けます。ただ画力もそうですが、当時よりもいかんせん技術が上がってしまってるので、動かすのにこれぐらいの枚数欲しいよねって言ってもダメって言われるんですよね。アークさん的に。

蹴りとか回し蹴りとか、これぐらい足の枚数欲しいなって言っても「キレイすぎるんでダメです」って。それでもファミコンより若干多いぐらいなんですけどね。

ただ背景は、そういうのはとっぱらってます。塗り方だけはファミコンぽいパターンで書いたりとか。あとベタっぽいとこ残しつつ陰影で形つくるとかやったりはしてました。

ちの:今のプラットホームでこういったゲームを作るのは大変ですよね。遊んでいる側としてはその分衝撃が大きいですけど。プレステ4やってんだよね?みたいな(笑)

わこつん:ダブドラⅣをやり終わった後に、ちょっと1や2もやってみようってプレイしたんですが、そこまで違和感なくできるのがびっくりしました。20年以上間があいてたりとかすると、昔のやってみようってなったときに操作しずらかったり、別のゲームやってるみたいな感覚になりますが、普通にプレイできました。
 

▲ダブルドラゴン
1987年AC版リリース

▲ダブルドラゴンII ザ・リベンジ
1989年AC版リリース

緒方氏:人によっては操作感が若干違うみたいですけどね。

わこつん:もちろんⅣの方が簡単でした。

ちの:旋風脚とか出すの難しかったですね。Ⅳはだいぶ出しやすかった。

緒方氏:そう言えば、いくつか削られてるんですよ。ファミコンのⅢで「ダブル旋風脚」ってのがあるんですが、Ⅳでもグラフィックは作ってるんですが入ってません。あと三角飛びと掴み技、羽交い締めがあったんですけが丸ごとないんです。電話して聞いたら「すみません、作れませんでした」って(笑)タイミングがよく分からなかったり羽交い締め系も時間的に無理だったんでしょうね。
 

▲ダブルドラゴン3 ザ・ロゼッタストーン
1990年AC版リリース

ちの:今回協力技がないですし、プログラム的なところもあったんでしょうね。

緒方氏:だと思います。背景もだいぶカットされているんですよ。たぶん、今プレイされているゲームが10としたら0.5ぐらいは削れてると思います。途中途中のステージの繋ぎなんかもあるので、まぁただ長いだけですけどね。辛さがちょっと何割か増しになる感じですね。

船の上がる所は、手前のシーンに部屋があったんですが、丸ごとなくなってました。ヤシの実があって横にスクロールしていくんですが、本当は店の中に入れたんですよ。

ちの:敵が出てくる所ですよね?なんだろうここって思ってました。

緒方氏:実はそこの中にステージがあって、それが大体4画面分ぐらいありました。そこの3階ぐらいの所から出たらちょうどフェリーの船着き場の入り口にって繋がってたんですが、それが直結してたからアレ?ってなりました。

まぁ、長いと思ってたんですよね、作ったはいいけど(笑)

ちの:ダブドラの元々のタイトルの方もそうですけど、1ミッション自体がそんなに長くないですよね。

緒方氏:エリア自体がいいとこ2エリアが限界ですね。

今ストーリーモードが12ステージありますが、一旦18ステージぐらいの量があったんですよ。

わこつん:そんなにあったんですか!

緒方氏:長さの感覚的にはそうですね。もちろんステージで区切るとしたら、同じですが。全部データ組む前に絵を描いてて思っていました、これは飽きるよって。だからカットするのは当然だけど・・・(笑)

ちの:ネットの評価とかでは罠のシビアさがダブドラっぽいけど、入れる必要もなかったんじゃないか?みたいなことが書いてありました(笑)
 

▲難しいと評判のトラップ

緒方氏:鉄塔のところの構成もだいぶ変わってましたね。元はもっと難しかった。足場があそこまで太くなくもっと細かったんですよ。歯車も今十字ですが、元々六角ぐらいの歯車でした。たぶんやってみて無理だったんだと思います。回したとき絶対乗れなかったんじゃないかなと(笑)

ちの:あそこは結構シビアというか、そこまで頑張ってノーミスで行っても、あそこのワンミスで死んでしまう。あのタワーのとこが一番いやらしい、地下潜った所も同じのありましたけど(笑)

レトロゲームのこれからに期待!

わこつん:ゲームインパクトみたいに「くにおくん」とか「ダブドラ」のイラスト書いてくださいっていうお仕事は多いですか?

緒方氏:今のところゲームインパクトさんだけですね。

わこつん:元々お知り合いだったんですか?

緒方氏:いいえ。まったく知りませんでした。岸本さんとゲームインパクトの主催者の方とTwitterで繋がっていたのでフォローしたら向こうから連絡がきました。今度レトロゲームのイベントをやるのでダブドラのイラスト書いてくれませんかってなり、いいですよって。そこからのお付き合いです。書けもしないのにイベント当日はCDにサイン※したり(笑)
 
※2017年1月28日に表参道で開催された、レトロゲームを中心としたイベント。緒方氏は当日発売されたCD「BGM JAZZ ARRANGE COLLECTION アーケード版熱血硬派くにおくん」のイラストを制作されています。ゲームインパクトのイベント会場ではCDを購入された方限定でサインを書かれていました。

▼▼当日の様子はこちらから▼▼
「ゲームインパクトin 東京・ファミコンロッキー原画展」ここでしか聞けないゲームサウンドやファミコンロッキーの話題が盛りだくさんのイベントレポート!


ちの:今も現役ってすごいですよね。ファミコン世代に活躍されていた方って最前線は退いてる方が多いですよね。

緒方氏:そうですね。そんなに多くはないですね。

ちの:『ダブドラⅣ』でほとんどメインで制作されているお話を聞いて本当にすごいなぁと思います。

緒方氏:管理職ついていても絵は描いてましたから性にあってるんでしょうね。

わこつん:最近はどういったお仕事が多いんですか?

緒方氏:最近はUIが多いですね。イラストは少ないです。都内でも2Dでドット絵みたいなゲーム会社さんは数が少ないじゃないですか。だから何かゲームインパクトさんとつるんで面白いことできればなぁって思ってます。

ちの:ミニファミコンもそうですが、最近レトロゲームの流れがきてる感じはあるかなって、個人的に思います。

緒方氏:海外なんかもすごいですからね。

ちの:つい先日もくにおくんのダウンタウンの海外版で公認のが出ましたね。

緒方氏:あれも、よくできてるんですよ。元々「くにおくん」ではなかったそうですが。
 

▲海外版Steamでリリースされた「くにおくん」
公式が公認したダウンタウン熱血物語の新作

Steamのサイトはこちら

わこつん:『ダブドラⅣ』とか今やっても面白かったので、これからもどんどんレトロゲームが盛り上がってきてくれると嬉しいですね。

緒方氏:そうですね。盛り上がってくれるといいんだよなぁ(笑)

わこつん:これから盛り上げていきましょう!

ちの:今後ともよろしくお願いします。本日はありがとうございました!

緒方孝治氏
公式サイトはこちら
公式Twitterはこちら

編集部コメント

後半は『ダブドラⅣ』の製作秘話を中心にお話しをお伺いしました。実質3人で開発されていたというのは驚きです!あえてクオリティーを落とすことでダブドラっぽさを再現されていたり、当時から製作にたずさわっているベテランチームだからこそのこだわりを垣間見ることができました。今でも現役で活躍されていらっしゃるのは、かっこいいですよね。今後もくにおくんやダブドラの新作がプレイできるかも!?期待しちゃいます!

ちなみに『ダブドラⅣ』は、緒方さんも編集長も簡単にクリアできる感じで話してますが、結構むずかしいんですよ。まだプレイしていない方は是非挑戦してみて下さいね!おすすめキャラはやっぱり「アボボ」です!

▼▼「くにおくん」のキャラクター制作秘話が中心のインタビュー【前半】はコチラ▼▼
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