『CEDEC2015』そもそもCEDECってなんなの?【特集】
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2015-08-31 17:55:00
みなとみらいにゲーム開発者が集う?
はじめまして、今回記事を担当する末広です。
普段はライターではなく、株式会社シフォンの代表として主にゲームの運営・開発のお仕事をしています。
ゲードラ読者の皆様は、はじめて「CEDEC」という言葉を目にする方も多いかもしれません。
CEDEC(セデック)とは、正式名称は「コンピューターエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス」。ゲームの製作や運営に関わる人が年に1回、お互いの知見やノウハウを業界に共有するために講演を行うゲーム業界関係者による、ゲーム業界関係者のための大きな講演会みたいなものです。
2015年度の「CEDEC2015」は2015年8月26日~8月28日(金)までの期間中にみなとみらいにあるパシフィコ横浜で実施されました。
「デベロッパー」というだけあって、開発者の視点からゲームのプログラムのお話をする人もいれば、音楽やSEがどうやって作られているかを話す人もいたりジャンルは様々ですが、講演者もそれを聞きに来る人も、現場の開発者の人達が多いのがその特徴です。
中には、ゲームの運営側やマーケティング側から「このゲームを売るのにこんなことをしたんだよ!」なんて話もありますが、共通するのは「みんながゲームをより良く作り、お客さんに楽しんでもらうために何をしたか」を語る場であることです。
会場内には、インタラクティブセッションとして公募で大学や専門学校、開発者個人からの常設型の展示もある。
写真は東京工科大学メディア学部岸本教授及び学生による「教育での利用を目的とするゲーム制作の試み~数学ゲーム、インターネット安全学習ゲームなど」から。
セッション以外にもUnityなどを始めとする、各種ゲーム制作ツールやエンジンの展示もされており、直接ツールの開発者と話せたりもすることもある。
開発者はなぜCEDECに行くの?
ゲームドライブでは普段iOS/Androidのアプリ、及びその攻略情報を中心に取り上げているので、開発している人というとアプリ開発のイメージが強い人もいるかもしれませんがPC、プレステ、XboxONE、WiiUからDS、PSP、それからゲームセンターにおいてあるゲームの筐体など……そう、一口にゲームと言ってもいろんなプラットフォームや機器があるわけです。
そうなれば、当然必要になる開発のノウハウが変わってきます。全部が同じプログラム言語で書かれているわけではないし、優れたツールやエンジンであっても、アクションやRPG等ゲームのタイプによっても不向きなものがあったりするので、「どういうふうに作るか」をよく見極めて作ることも、開発者の人たちの開発者の人たちの大事な知見だったりするのです。
筆者があるPGの方と飲んでいた時に、「自分はこのあと何プロジェクト関われるかな」といった人がいましたが、大規模なコンシューマー開発などの場合は2年3年開発するものも多く、心から自分の作っているゲームを愛しているからこそ、「もっと他に何かできないか」ということに飢えている開発者の人も少なくありません。
だからこそ、開発者が「他のゲームはどうしているか」を知るのに貴重な場だったりもするのです。
「ゲーム業界の発展振興」というと硬くなってしまうのですが、やわらかめで表現するなら、「より面白いゲームをたくさん作るため、開発を通して自分たちの得た情報をお互いに共有したり、交換したり」しているわけです。
開発ノウハウのための講演会というと難しそうなイメージが有るかもしれませんが、「普段遊んでいるゲームがどうやってできいるか」「面白くするための工夫としてどんなことがされているか?」今回は数回にわけて幾つかCEDECのセッションを幾つかピックアップしてお届けします!
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