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『セミナー』ゲーム運営の失敗から学んだ成功事例を分析【特集】

2015-11-26 16:35:00

WeMade Onlineとdropoutは、11月19日、都内にてスマートフォンゲーム業界向けのセミナー「失敗から学んだ成功事例~PDCAはこう回せ!~(第二回)」を開催した。

本セミナーでは、スマートフォンゲームを運営する企業の現役担当者を招き、あまり語られることのない運営施策、プロモーションの失敗から改善までどのような施策を行ったのかなど、過去の一連事例を踏まえて講演が行われた。本記事では講演の内容を簡潔にお伝えしよう。
 
第二回目の今回は、それぞれ特徴的なタイトルを配信する3社、イルカアップス『おしり前マン~OSIRIUS~』、サイバード『イケメンシリーズ』、ゲームヴィルジャパン『ゼノニアシリーズ』の現役担当者が登壇した。

 
 
▲MC:フリーアナウンサー横町 藍さん(左) / 主催:WeMade Online中村氏(右) 

『おしり前マン~OSIRIUS~』ファンの心を掴む施策展開


▲イルカアップス:園原氏

一人目登壇者は、イルカアップスの園原氏。『おしり前マン~OSIRIUS~』で行った「ファンの作り方」について講演が行われた。会社の規模により一概に言えないが、と前置きが入るが結論は「ファンは作れる」と語る。

そもそも、『おしり前マン~OSIRIUS~』は会社の認知度向上を狙ったアプリであると語る。「イルカアップスって何の会社??⇒イルカアップス = おしり前マン~OSIRIUS~!」

認知度向上の為、園原氏は様々な施策を行った。ゲーム会社向けにはステッカーの配布、ユーザーさん向けには漫画の連載(とコラボ)・Twitter・Youtubeゲーム実況・LINEスタンプ販売・TGS2015出展。

その結果、Twitterのフォロワー数は3,000を超え、ストアのレビューも平均4.5と好評である。LINEスタンプ売上もTOP100にランクインもした。

ただ、その後収益を伸ばそうと行った施策は失敗してしまったとのことだ。(後付けの施策は上手くいかない)

明確に“ゴール”(=ファン作り)を作ることが重要と園原氏は語る。上記にある、それぞれの施策で人を見る、またそれぞれの施策の点と点を線にすることが重要。“超話題”とまでいかなくとも数字はついてくるのだ。

最後におまけとして、Google Playストアのリジェクト事件について語っている。(ベータ申請中の出来事)。

下記Google社からの指摘
Google:おしりでてる!卑猥だ!
イルカアップス:性的な表現じゃありません!
Google:ゲームの情報送って!
イルカアップス:はい!
Google:BARもあるの??飲酒表現?
イルカアップス:飲酒はないです!
Google:レーティングも上げておいてね。
 
 
 
緊急会議!どのパンツならOKか会議を行い、レーティングを上げることでリジェクト問題を解消したとのことである。

イケメンシリーズ流PDCA


▲サイバード:高氏

2人目の登壇者はサイバードの高氏。サービス公開より4年で会員数1,200万人を突破する恋愛ゲームシリーズのプランナーやディレクターを経験し、現在は『イケメンシリーズ』のプロデューサーを担当している。

イケメンシリーズは定期的に新作をリリースしており、着実にファンを増やしているシリーズだ。また、2015年6月には最新作をリリースし、“シリーズ初ボイス付”“Appstoreトップセールス最高25位”と注目を集めている。

シナリオを通してキャラクターに恋をしてもらうことをゲームのコアとして、それぞれのシリーズ毎に「シナリオ」「キャラクターデザイン」「世界観」「アバター」等でユーザーに評価される。

イケメンシリーズは、上記の通り「シナリオ」「キャラクターデザイン」「世界観」「アバター」等によりユーザーに評価される。本セミナーでは「キャラクターデザイン」と「アバター」の実際の調整内容が例に挙げられた。
 

おわかりいただけただろうか。
 
 
before / after

写真の問題もあり、見づらいが「髪色」「鼻筋」「口」等が調整されている。


次に「アバター」の調整内容。
 

※あえて修訂後のテキストは写真で隠している。
 
 
before / after

瞳の大きさと輪郭を変更し、大人っぽいビジュアルから幼い表情に。このような細かな点を調整し改善を行っているのだ。

また、シリーズものの強みを高氏はこのように語る。「良かった事例/悪かった事例は、全タイトルのプロデューサー/ディレクターが集まるMTGで都度共有できる。」ノウハウが横展開されやすく、同じ失敗をおかさない。また、新規立ち上げ時にも活かせるのである。

イケメンシリーズは、「10年、20年先まで続くタイトル」を目指しているとのことだ。今後も新作は続々リリースされるであろう本シリーズ、筆者も乙女ゲームを一度しっかりプレイする必要がありそうだ。

今さら、他人に聞けないグローバル展開


▲ゲームヴィルジャパン:朴氏

最後の登壇はゲームヴィルジャパン取締役の朴氏。本登壇ではゲームのグローバル展開についての講義が行われた。

ゲームヴィルは『ドラゴンスラッシュ』『ゼノニアシリーズ』等を配信しているデベロッパーだ。Global Patform(GAMEVILとCom2uSの総合プラットフォーム)の運営も行っている。

グローバル展開とは?「単体のアプリで、グローバルに配信すること」。しかし、それだけではない。言語対応は?サーバーは?プロモーションは?顧客対応は?売上は?

システム的な講義の内容だったが、その中で特に重要と語るのはサーバーをたてる際は国ごとに分けたほうが良いとのことだ。
 

特に日本のユーザーは別の言語と混じる事を嫌がると語る。確かに、ゼノニアをプレイしている際は他国の言語は混じっていない。初期のころは同じサーバーで運用しており言語が混じりユーザーの離脱が問題となっていた。

グローバル展開は、場を広げるために行うべきと語る。


また、ゲームヴィルは先日開催された「G STAR 2015」へ出展も行った。
 
 

先日リリースされたばかりの『ゼノニア S』もシリーズ初の協力RPGとしてヤリコミ要素の高いゲームとなっているので是非プレイしてみてほしい。

編集部コメント

今回はネタ系のゲームや乙女ゲーム、本格RPGなど様々なジャンルの担当者が登壇した。第1回のセミナーに続き本セミナーでも様々な失敗と成功事例が挙げられ、日々ユーザーに楽しんでプレイしてもらう為の努力が伺えた。

これから年末にかけて様々なゲームイベントが開催されるが、ゲームドライブではその情報をいち早くキャッチアップしてユーザーに届けていきたいと考える。

 
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